簿記3級において、仕訳問題の次に重要になってくるものが決算です。
決算では処理する項目が多く流れもわかりづらいため、苦戦する方も多いのではないでしょうか。
本記事では決算の流れをまとめているため参考にしてみてください!
決算とは?
決算とは、会社が会計期間の終わりに貸借対照表と損益計算書を作成する一連の流れのことをいいます。
期中において帳簿の作成を随時行いますが、作成の過程においてズレが生じることがあります。
そのため決算では、貸借対照表と損益計算書を作成する前にズレを修正する作業を行います。
また、減価償却や貸倒などの期中には行わない項目の計上を行う必要があります。
決算の流れ
決算は次の5ステップで成り立っています。
1.決算整理前残高試算表(前T/B)の作成
2.決算整理
減価償却の算出
貸倒引当金の算出
売上原価の算出
経過勘定の算出
現金過不足の処理
貯蔵品の算出
当座借越の算出
納付税額の算出
3.決算整理後残高試算表(後T/B)の作成
4.帳簿の締切
帳簿の締切とは、当期と翌期の勘定に区切りをすることです。
決算整理後残高試算表(後T/B)で決算整理に誤りがないことが確認できたら、帳簿の締切を行います。
費用・収益(損益計算書)の締切
当期純利益を確定するために行います。
残高は翌期に繰り越しません。締切の手順は次の3ステップで行います。
1.収益勘定・費用勘定の残高を損益勘定に振り替える
2.損益勘定の残高から当期純利益を算出する
3.算出した当期純利益を繰越利益剰余金勘定に振り替える
資産・負債・資本(貸借対照表)の締切
それぞれの帳簿の借方・貸方の差額から次期繰越額を算出する。
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